リスクオントレンドは続く?
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- 2013.01.15
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年明け以降のトレンドはリスクオン。
欧州の債務問題は小康状態が続いており、米国は財政の崖を回避し景気回復ムード。中国も底打ち感が出ています。
蚊帳の外だった日本も自民政権に戻ってから、アベノミクスで急激な円安を伴うイケイケ相場。
なんだかこのまま一気に世界経済が回復するかのような雰囲気です。
景気回復ムードで貴金属市場(ドル建て)では、リスク資産として買われていた金が停滞し、景気連動商品のプラチナが買われる展開。プラチナの急伸に他の貴金属も連られていますが、勢いの差は歴然。現時点で金とプラチナの価格差は約10ドル。いつ逆転してもおかしくない状況です。
しかし、このまますんなりと景気回復となるはずもありません。
米国では3月くらいから債務上限問題が浮上し、欧州でも再び債務問題が燃え上がるでしょう。中国の足元も盤石ではなく、日本も期待感で上げている部分が大です。つまり世界経済の危機は未だクリアしておらず、出口どころか今年も追加緩和で紙幣が増刷されるであろう可能性が高いということです。薄明かりが見えたような世界経済ですが、夜明けはまだ先であり、安全資産としての金はまだお役御免ではありません。
国内貴金属価格は円安押され上昇中。上昇スピードが速すぎるため、90円到達時の調整には注意。また、21日からの日銀金融政策決定会合で材料出尽くしとなる可能性もあります。いづれにしろ為替の調整入りは近いでしょう。