リスクオンに切り替えし
- UPDATE
- 2015.08.28
- GATEGORY
- OTHER
まずは株価から。
日経平均は前日の米株価上昇を受け197円高と続伸。そして今回の世界同時株安の震源地である中国上海株は一時マイナスになるなど弱い値動きでしたが、引け前に急騰に転じ、終わってみれば前日比+5.3%で節目となる3000台に乗ってきました。
中国人民銀行が利下げ+預金準備率引き下げに続き、26日は短期流動オペで1400億元供給し、昨日も公開市場操作で1500億元供給するなど、当局の株価下支えを好感した買戻しです。それでも中国株については今回の急落調整でも歪が解消されたとは言えない不気味さが残ります。
米国では第2・四半期GDP改定値が発表され+3.7%と速報値+2.3%から大幅上方修正となり、市場予想+3.1%も上回りました。また、同日発表された新規失業保険申請件数も改善。
前日に続き好調な米経済が確認されたことで市場はリスクオン。NYダウは369ドル高と連日の大幅上昇となりました。
思ったよりも市場の混乱が収まるのが早かったですね。ただ、今回の株価急落が市場に残したトラウマは大きいでしょう。この状況下で9月米利上げが実現すれば再度の混乱は必至です。
9月米利上げの確率は下がっていますが、FRBからは何のアナウンスもなく可能性は残したまま。大きな影響を持つ来週の米雇用統計が注目されます。
リスクオンでドル高となった市場では、落ち込んでいた商品相場も上昇。貴金属でも白金系と銀は急騰しています。安全資産としての買いが大きく入っていた金だけは取り残され前日とほぼ同じ値位置。市場が落ち着き、ここから出直しです。