相場天気予報MARKET FORECAST

昨日は世界経済の先行き不透明感が嫌気され、リスクオンからリスクオフに転換。

中国では冴えない経済指数が続き、EU離脱問題で揺れる英国経済も再び弱気論が台頭。下げ止まっていたポンドは、イングランド銀行の追加緩和観測もあり、ついに31年ぶりの安値更新。また、欧州ではイタリアの銀行の経営不安が伝えられるなど、悪材料が続きました。

一方、年内の利上げが遠のいたといわれる米国ですが、このところ発表される経済指標は悪くありません。ひょっとすれば年1回の利上げはまだあり得る状況。市場は利上げ時期観測を大きく後退させていますが、極端すぎるきらいもあります。今週末の米雇用統計は非常に重要です。

リスクオフで世界的に株安。貴金属はリスクオンの状況でも上昇を続けていたため、昨日は利益確定の売りが先行し大幅下落。しかし、米時間に入りNYダウも下落したことを受け、安全資産として買い戻される動きに一変。結果的に金は上昇して引けています。

ただ、落ち着いていた為替も動意づき、円は現在101円前半。100円を切れば介入もあり得ますが、そうでなければ月末の日銀会合待ちですね。