ユーロリスクの中心はスペインへ
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- 2012.08.22
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ユーロ圏財務相電話協議でスペイン金融支援が正式決定。
しかし、10兆円規模の支援も具体性を欠いており不透明感が強い状況に変わりありません。また、同日スペイン・バレンシア州が中央政府に支援を要請したこともあり、スペイン国債の利回り急騰に歯止めがかからず、スペイン国債はユーロ導入以来の最高値を更新する7.3%まで高騰しています。
欧州債務問題はギリシャからスペインに場所を変えました。肝心のセーフティネットは、ドイツのESM裁判問題などで出遅れ感が否めず、市場の不安は高まるばかりです。
今年後半も欧州の動向に足を引っ張られそうですね
市場はリスク回避からのドル高に進みましたが、貴金属はほぼ横ばいで引けています。
この時期はファンドの組成入れ替え時期にあたり、金ETFの減少が注目されています。昨年までの上昇基調が停滞を見せ、最近の激しい値動きもあり安全資産との認識が揺らいでいるのは確かです。しかし、一方で中国・ロシアといった力を持った中央銀行の金買い増しの勢いは増しており、世界的なパワーバランスが変わりつつある過渡期にあるように感じます。
世界的な金融緩和による紙幣の希薄化は必ず将来大きな問題となります。その時こそ貴金属が本当の評価をされるはずです。