マレーシア機撃墜
- UPDATE
- 2014.07.18
- GATEGORY
- OTHER
突如飛び込んできたウクライナでのマレーシア機墜落の報道で市場は騒然としました。
陳腐化しつつあったウクライナ情勢。混乱の中心地であるウクライナ東部でマレーシア機が墜落し、乗員乗客298人が全員死亡。
事故であればまだ救いはありますが、真相は「墜落」ではなく「撃墜」。地対空ミサイルによる撃墜であり、ウクライナ政府と米当局は親ロシア派が発射した疑いが濃厚であると指摘。ポロシェンコ・ウクライナ大統領はテロリストによる攻撃と断じ、親ロシア派に対する軍事行動を強化すると言明。
一方の親ロシア派は関与を否定し、ウクライナ政府側の攻撃によるものと主張。
プーチンロシア大統領もウクライナ側政府が責任を負うべきとしています。
今後真実は明らかになっていくでしょうが、墜落して亡くなった乗客はオランダ人が大半であり、事はすでにウクライナの手を離れ国際問題となりました。この状況ではプーチン大統領の強弁も通用しないでしょう。
ウクライナ情勢がさらに泥沼化していく危険性も有りますが、それよりも世論を背景にした国際的な関与がウクライナに入ることにより、事態の早期収束に向かう可能性の方が高いように思います。
しかし、またしてもマレーシア機での悲劇。
なぜ今回もマレーシア機が?誰が撃墜したのか未だ判明していませんが、本当に「誤射」なのか?今回の悲劇で結果的に一番得する人は?実はプーチンが狙われていた?
様々な情報が錯綜していますが、今後公表される結果は必ずしも真実ではないでしょう。
マレーシア機墜落により地政学リスクが再び高まり、市場はリスク回避。イスラエルがガザ地区へ地上侵攻を開始したことも影響しました。
米株式は下落しましたが、貴金属は安全資産として買われ急騰し、金は1300ドルの攻防ラインを飛越して1325ドルまで急伸。
今後の展開は読みにくいところ。材料がなければ踏みあげていく局面でもないと思いますが…。週末の動きに注目です。