ポルトガルで火の手
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- 2014.07.11
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このところ話題に上らなくなっていた欧州不安が再燃。
ポルトガルの大手銀行バンコ・エスピリト・サントの親会社エスピトリ・サント・ファイナンス・グループが自社株式と債券の取引を停止。原因は明らかになっていませんが、「重大な困難が続いている」ことが理由と説明。突然のこの発表に市場は大きく動揺。
ポルトガル発の信用不安は瞬く間に欧州に連鎖し、米国市場にも飛び火。急激なリスク回避となりました。
その後ポルトガル政府が他の金融機関への波及はないと声明を出したことで、市場はやや落ち着きを取り戻しましたが、忘れられつつあった欧州不安が再び意識されることになります。そもそもこの問題は解決したわけではなく、根本的な問題は残ったままでした。今後もどこかで問題が出てくるでしょう。
リスク回避の流れで、貴金属市場に資金が流入。金は節目である1300ドルを越えたことで1345ドルまで急騰。その後上値は削られましたが、節目をブレイクした意味は大きいでしょう。尚、この日もっとも上昇したのは、最近出遅れ気味だった銀。銀が上昇すると貴金属全体に底上げ感が出ますね。まだ上値追いの展開を予想。