ボラリティの高まる市場
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- 2017.11.23
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米感謝祭前という事もあり閑散とした市場。
昨日は11月FOMC議事録が公開され、多くのメンバーが金利を近い将来に引き上げる必要あるとの見方を示していることがわかりました。12月利上げに向け着々と進んでいますが、これは既に織り込み済みであり市場の反応は限定的。今回はインフレ低迷についての懸念が広がっていることの方が注目すべき材料でしょう。
また、利上げスケジュールについては18年に年3回としていますが、2月にイエレン氏からパウエル氏にFRB議長が変わります。現メンバーであるパウエル氏は従来の運営方針を引き継ぐとされていますが、FRBメンバーの空席も多くあり、FRB自体の不確定要素が多すぎます。税制改革の先行きも含め、少なくとも現状でドルを積極的に買い進むには無理があります。
市場もドル売りが進み、ドルINDEXは94から93.26まで急落。
米長期金利も低下したことで貴金属は上昇。金は1290ドル台まで急騰してきましたが、レンジブレイクするほどの勢いはない模様。一方で、為替は111.19円と円高の勢いが目立ちます。
まだレンジ相場ですが、市場全体のボラリティは高くなってきている印象。年末にかけ動きは激しくなっていきそうです。