相場天気予報MARKET FORECAST

FOMCでの緩和見送りで急騰した市場が一転して急落。

急落の原因はブラード・セントルイス連銀総裁の発言。緩和縮小を見送ったことについて、ギリギリの判断であったと説明し、10月の会合での緩和縮小を示唆。FOMC後のバーナンキFRB議長の発言内容から、早くて12月、年越しの可能性もあると考えていた市場に冷や水を浴びせることとなりました。

ただ、昨日の急落は、ブラード総裁だけでなく、市場の大方の予想を覆す様な判断を下したFRBへの不信感もあったようです。次期FRB議長選出を前にし、市場とのコミュニケーション不足は懸念材料です。

いずれにしろ、米債務上限問題に対する警戒が高まる中、市場にプレッシャーをかけない選択をしたFRBでしたが、今回のブラード総裁の発言で台無しです。債務上限問題に加え、緩和縮小観測も燻ったまま10月を迎えることになりそうです。

金は1325ドルと約40ドルの急落となり、FOMC後の急騰を半分以上吐き出した形です。

週明けの市場にダメージが残るでしょう。