ファンドの買いで急騰
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- 2013.05.21
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昨日の貴金属相場は、底値を探る展開から一転して急騰。
金は1400ドル手前まで約60ドルの急伸となりました。
原因は格付け会社ムーディーズが「米政策当局者は年内の格下げを回避するために債務問題に取り組まなくてはならない」と指摘したこと。
景気回復の影に隠れていましたが、米国の債務問題は解決したわけではなく、水面下で拡大を続けています。これを受けてドル高は一服し、再びリスク回避先として値ごろ感があった貴金属市場に資金が戻ってきました。つまり昨日の買い方は期待されていたアジア現物筋ではなく欧米ファンド。依然現物筋の買い意欲は薄く、ファンドの買い戻しはあくまでショート中心でしょう。安定的な買い方ではなく、底打ちとは言えない不安定な相場です。
本日はバーナンキFRB議長議会証言とFOMC議事録公開。ここにきてバーナンキFRB議長は明確な発言は避け、お茶を濁すに留まるのではないかとの見方が強まっています。言葉遊びのような解釈で市場は一喜一憂することになりそうです。