バーナンキサプライズ
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- 2013.07.11
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6月FOMC議事録が公開。
6月FOMC後にバーナンキFRB議長が具体的な出口戦略工程について発言したことから始まった緩和縮小懸念。議事録内容はタカ派が強いものと思われていましたが、実際は予想より緩和縮小に慎重な姿勢がみられるものでした。しかし、特別材料視すべきものではなく、市場の反応は限定的。
サプライズはその後のバーナンキFRB議長講演でおきました。
予見できる将来においてかなりの金融緩和策が必要であり、現在の7.6%という失業率は雇用市場の健全性を誇張している可能性がある為、当面は金融緩和を継続するとの方針を示し、先月の自身の発言を打ち消すような内容となりました。
バーナンキのサプライズ発言で9月の緩和縮小を織り込んでいた市場は混乱し、ドルINDXは84.5付近から82.5まで急落。金は1350ドルから1290ドルへ、銀・プラチナも同じく急騰しています。
一方で、為替では円が再び98円台に突入。最近、最も値動きの大きいのは円ですね。
想像以上に上げてきている貴金属価格ですが、ここからの上値が重いであろうという予想は変わりません。バーナンキ発言で急騰を見せていますが、金融緩和縮小の時間軸が多少伸びただけで、遅くても来年早々には縮小が始まるでしょう。今は底値を固める時期であり、あまり楽観的な見方は出来ないですね。