バランス重視のFOMC 貴金属は急反発
- UPDATE
- 2015.03.19
- GATEGORY
- OTHER
FOMC。
注目されていた「忍耐強く」は文言削除。一方で米景気先行きについては慎重な姿勢を示し、成長率・インフレ率・金利見通しなどは軒並み引き下げ。
また、いかなる決定も指標次第と強調。
ある意味予想通りの結果。「忍耐強く」の文言を削除することによる市場の不安感を和らげる意味を含めて、先行きに慎重な姿勢を示し急激な利上げはしないとのメッセージを送ったものと思われます。
バランスを重視した大岡裁きともいえる内容。市場の混乱を招くことなく6月の利上げの可能性を残し、政策決定に柔軟性を持たせることに成功しました。
FOMCを受け市場はリスクオン。急騰していたドルは急落に転じ、ドルINDEXは100付近から一気に97まで下落。NYダウも220ドル高。
貴金属もドル高圧力がなくなり、安値圏内にあったこともあり急激な上昇に転じました。
金は現時点で1170ドル越えと20ドル以上の急騰。最も低迷していたプラチナは反発も強く30ドル以上の切り返しとなっています。
FOMCの余韻が起こるうちに貴金属はどこまで値位置を引き上げることが出来るか楽しみな展開です。