ハードブレグジットが現実に
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- 2017.01.18
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メイ英首相はEU離脱の交渉方針についての演説を行い、EU単一市場からの脱退を表明しました。
懸念されていたハードブレグジットが現実のものとなりました。市場が望んでいたソフトブレグジットと言われるEU単一市場への残留という道を捨て、EU単一市場からの脱退という強硬路線へと英国は舵を取りました。自身の立場をはっきりとさせたことで、EUに対しての協定交渉は有利に運ぶことが出来ると見られています。
しかし、移民は受け入れないが、今までの条件に近い貿易協定を結びたいという英国の希望が通れば、次なるEU離脱国が出るのは明白であり、EUとしては到底譲歩できるはずもない交渉です。また、英国内部でもスコットランドはEU残留の意向が強く、独立問題が再燃することは必至。
問題は山積しており、今年予定されている欧州の選挙にも影響を与えそうです。
英国のEU単一市場からの脱退表明を受け、市場ではユーロ・ポンド安に動くかと思われましたが、事前報道があったことで知ったら仕舞いの動きでユーロ・ポンドは上昇。トランプ次期米大統領がドル高けん制発言をしたことも効いています。
結果としてドル安が進み、ドルINDEXは100前半まで下落。相対的に円は112円台まで急騰となっています。
一方、貴金属もドル安を受け急騰。金は現在1215ドルと1200ドルの攻防を突破してきました。ただ、国内価格については、現状円高の勢いの方が強く弱含み。為替の動向を注視しなくてはいけません。