ハト派的FOMC議事録とトランプリスク
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- 2017.08.17
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7月FOMC議事録が公開。
バランスシート縮小に関しては予想通り大部分の参加者が9月会合での計画発表を支持。
そして懸念材料であるインフレについて踏み込んだ議論が交わされ、インフレ率は中期的に穏やかなペースで当局目標の2%に上昇するとの予想を過半数の参加者が維持。しかし、インフレ率の低迷について慎重な見方が増えていることも確認されました。
先日発表された米CPIも低調な結果に終わっている事もあり、インフレ率の低迷を理由に12月とされていた利上げが先延ばしになる可能性が高まっています。
また、昨日トランプ大統領が米経済界の首脳らで構成する2つの大統領助言組織の解散を宣言。北朝鮮情勢に大きな動きはなかったものの、トランプ政権への不透明感がさらに高まっています。
ハト派的FOMC議事録とトランプリスクで市場はドル安。NYダウは上昇していますが、上げ幅は限定的で資金は貴金属に回帰。貴金属は全面高となり金は1280ドルまで急騰。北朝鮮問題も一服していることで為替も101円台をキープ。
不安定な市場環境でも強い貴金属となっていますね。