ハト派的FOMCで上値追い
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- 2014.06.19
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注目のFOMCは予想通り債券買い入れ額を100億ドル縮小し、350億ドルにすることが決定。
経済見通しとしては2014年米成長率を2.9%程度から2.1~2.3%に下方修正しましたが、2015・2016年については据え置きし、景気回復は順調に進むとの見方を示しました。
金利見通しについては、長期FF金利は4%から3.75%へ低下したものの、利上げ開始時期は16人中12人が2015年と予想し、やや前倒しの気配が強まりました。
このところの米経済指標の改善から、タカ派的なスタンスが強まるのかと思われていた事もあり、結果的にはハト派的といえる内容。イエレンFRB議長の意向が強く反映されているとも言えます。そのイエレンFRB議長は会見で、「インフレ見通しは落ち着いており、現状は資産価格バブルにはなく、金利は相当な期間低水準に留まる」と発言。
今回のFOMCは市場にとってプラス材料となりました。
貴金属もFOMC後上昇。イラク情勢などの地政学的リスクという不確定要因もありますが、上値追いの体制が整ったといえそうです。