ドル建て貴金属反発 為替は円高
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- 2016.07.22
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昨日のECB理事会は予想通り金融政策を現状維持とし、追加緩和に含みを持たせました。
米時間に入り発表された米経済指標は軒並み改善。これを受けようやく株式市場にも米早期利上げ観測に対する警戒が広がり、NYダウは10営業日となる下落。さすがに一方的すぎる動きに修正が入りました。
株式市場の調整で、軟調に推移していた貴金属が買い戻され上昇となっています。
しかし、ここまで国内貴金属価格をフォローしていた為替も円高に振れています。この原因は黒田日銀総裁。英BBCのインタビューで黒田総裁が「ヘリコプターマネーの必要も可能性もない」と発言したことで為替は107円台から105円半ばまで急変。政府・日銀への期待感から進んでいた円安だけに黒田発言は大きなマイナス。
国を挙げての円安誘導を行っているところに不可解な発言だと思いましたが、その後にこのインタビューが6月半ばにおこなわれたものだと判明し、為替の動きはやや落ち着きを取り戻しています。
来週はFOMC。追加利上げはないでしょうが、FRBの現状のスタンスを見極めるうえで非常に重要な場となります。