ドル安でも貴金属の上昇は限定的
- UPDATE
- 2015.04.16
- GATEGORY
- OTHER
昨日はまず中国で第1四半期GDPが発表され+7.0%と市場予想通りの結果に。
目標とした+7.0%は何と確保しましたが、四半期の数字としては6年振りの低水準。名目GDPは+5.8%とみられ、中国のデフレ・景気減速懸念が高まっています。
今年の目標達成のためにさらなる金融緩和を取ってくるでしょう。
欧州ではECB理事会が開かれ、QE継続を決定。ドラギECB総裁が「インフレは持続的に上昇する見通し」としたことでユーロは買い戻されています。
そして米国では発表された経済指数が軒並み悪化。
NY連銀製造業景況指数は-1.19と+7.0の市場予想を大幅に下回りマイナスとなりました。また、3月米鉱工業生産も2年7か月ぶりの下落率となっており、昨日の米小売売上高も含めて米経済の停滞感が強くなってきました。
これを受け、米早期利上げ観測は後退し、ドルが売られる展開。
ドル安ユーロ高で貴金属は急騰するかと思いましたが上昇は限定的。金は1200ドルに戻るのが精一杯でした。
中国の弱さが、そのまま商品相場の頭の重さにつながっているような感じです。
ちなみに為替はドル安に素直に反応し、円は119円前半。国内価格は圧迫されます。