トランプ演説への懸念
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- 2017.02.27
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トランプ大統領が「向こう2・3週間に税・航空インフラ開発に関して驚くような発表を行う」と発言してから2週間以上経過。市場の期待感が先行して高まっている中、28日に控えるトランプ大統領による上下院会議での演説に注目が集まります。
そして、この状況下でムニューチン米財務長官が税制改革は非常に重要であり、8月休会前の議会承認が望ましいと発言しましたが、計画を明らかにする時期については明言無し。大統領は演説で税制改革に触れるとの見通しを示していますが、現実的な財源問題もあり、今回の演説でもトランプ大統領から具体案は出ないのではないかとの懸念が強まっています。
NYダウはそれでも上昇し、悪材料にも負けず11営業日連続最高値更新。貴金属もトランプ政権への不安感を背景に上昇。金は一時1260ドルにタッチしています。
しかし、米株価の上昇具合は異常です。大した調整も入れずにここまで買いが積みあがってきました。もし、トランプ政策が期待外れになった時、その反動は恐ろしいものになるでしょう。市場もそれを察知しているからこその株高・貴金属高となっているのかもしれません。