チャイナリスク再燃
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- 2013.10.24
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市場の動きが激しくなってきました。
23日に発表された9月米雇用統計は非農業部門雇用者数が14万8000人増と市場予想18万人増を大幅に下回る結果。一方で失業率は7.2%に低下しましたが、これは労働参加率が過去最低水準で推移している為。
11月8日に予定されている10月米雇用統計は財務協議による政府機関の閉鎖というダメージが反映され、弱い結果が確実視されています。年内の緩和縮小開始の可能性はほぼ消滅でしょう。
雇用統計の悪化で米景気回復に疑問符はつきましたが、それよりも緩和縮小継続という材料を市場は重視してのリスクオン。ドル安を背景に貴金属も急騰しました。
しかし、昨日中国が金融引き締めに入るとの話が入ると状況は一変。シャドウバンクなどの問題も棚上げされていたという事もあり、チャイナリスクの警戒感は利益確定への合図となりました。
貴金属も利益確定売りに押されたものの、ドル建て価格は急落という水準までは至らず。しかし、隣国の危機再燃という事態に為替は約1円急騰。円高要因で国内価格は下落しています。
貴金属を取り巻く状況は改善傾向にありますが、強気の上昇を見込めるほどの環境にはありまえん。現状は安値からの価格是正であり、あまり欲張りすぎない方が良いかもしれませんね。