チャイナショック 人民元切り下げ
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- 2015.08.17
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お盆期間中の市場はチャイナショックで大揺れとなりました。
11日に中国が突如の人民元切り下げ。
景気落ち込みに対しての金融緩和を求められる中、利下げではなく温存していた人民元切り下げというとっておきのカードをここで投入。追い込まれている中国当局との印象が増します。
3日連続の切り下げで人民元は4.6%安。最終的には10%安に目標においているとの話です。
通貨安は輸出振興という面では効果的ですが、輸入が減少するだけでなく、ドル建ての借り入れコストも増加するという問題も孕む諸刃の剣でもあります。また、通貨安競争に巻き込まれることになる周辺国家への影響も甚大であり、米利上げへの影響も考えられる事態となってきました。
また、悪いことは重なるもので、天津で大爆発事故発生。重要な港湾施設である天津港はマヒ状態。中国共産党は難しい局面を迎えています。
中国発のアジア通貨危機が懸念される中、安全資産として買われた貴金属は急騰。金は1100ドルをあっさりと越え1110ドル台まで上昇しています。ただ、基本的には人民元切り下げは中国の購買力低下を意味し、商品相場にとってマイナス要因であることを忘れてはいけません。