ダドリーNY連銀総裁もタカ派的FOMCを追認
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- 2017.06.20
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昨日、ダドリーNY連銀総裁が、国内のインフレ率はやや低水準だか、労働市場の改善に伴い賃金と共に加速に向かうとし、FRBは緩やかな利上げを継続することが可能との見方を示しました。
本来ハト派であり、影響力の強いダドリー総裁からタカ派的6月FOMCの内容を追認する発言がでたことで、改めて米金融政策正常化の加速が意識され展開となりました。
6月FOMCを巡る解釈としては、FRBメンバーの入れ替え問題などもあり、イエレンFRBは出口戦略を急ぐ方針に転換したとの見方が強くなっています。
特にバランスシート縮小についての計画は既に煮詰まっており、市場の想定より早い開始もあり得る状況です。
ただ、労働市場の改善で賃金は上昇し、それが全体のインフレ率を押し上げるとのロジックには疑問の声も多く、FRBの計画通りことが進むかは不透明です。
ダドリー発言を受け市場はドル高。ドル高に押された貴金属は一段安の展開となっています。金は1250ドルの節目を割り込み、底値探りの展開。
為替は111円後半まで円安が進んでいます。商品相場にとっては恵の円安です。
NYダウは金融引き締めという悪材料にも負けず史上最高値を更新しています。