タカ派的FOMC議事録で底割れ
- UPDATE
- 2013.11.21
- GATEGORY
- OTHER
貴金属は急落し底割れとなっています。
先ず、注目の10月FOMC議事録は予想以上にタカ派色の強い内容でした。経済が正当化されれば、今後数回の会合で資産買い入れ縮小を決定できると、多くのメンバーが認識しているとのこと。
この内容は12月の緩和縮小を意味するものではありませんが、少なくとも3月までには緩和縮小が始まる見込みが強く、メンバーの関心は縮小開始のインパクトを軽減するための対策にも向けられていました。思っている以上に緩和縮小開始へのハードルは下がっているようです。
緩和縮小観測の強まりは貴金属にとって大きなマイナス材料です。そして、タカ派的なFOMC議事録に加え、欧州ではECBがマイナス金利を検討しているとの報道が出たことで貴金属の売りは加速。
金は意識されていた1251ドルを割り込むと、テクニカル的な売りを巻き込み、4か月半ぶりの安値となる1240ドルまで下落しました。銀も20ドル割れ。供給不足が伝えられるプラチナも1400ドル割れとなる全面安です。
こうなってくると12月米雇用統計で大幅な悪化とならない限り、年内の金価格上昇は難しいでしょう。逆に1200ドル割れも意識される厳しい状況です。値頃感はありますが、タイミングはしっかりと見極める必要があります。