タカ派的イエレンFRB議長議会証言とトランプリスク
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- 2017.02.15
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まずはイエレンFRB議長議会証言。
イエレンFRB議長は、雇用市場が一段と引き締まりインフレ率も目標に向け上昇していくとの見解を示したうえで、緩和措置の解除を待ちすぎることは賢明でないと発言。
また、併せて今後数カ月にバランスシートの縮小についても協議するとしました。
ハト派であるイエレンFRB議長の発言としては、踏み込んだタカ派ととらえられる内容。市場が最も注目していた3月利上げについての言質はなく、わずかな可能性を残しましたが、やはり年3回の利上げがメインシナリオとなりそうです。
そして、昨日のトランプ大統領。
マイケル・フリン大統領補佐官がロシアとの関係を巡る疑惑から辞任。まだ組閣も終わっていない状態で早くも辞職者をだす異例の事態です。また、トランプ大統領の側近には不満を抱いているものが複数人いるという話も。トランプリスクはつきまといます。
タカ派的イエレンFRB議長議会証言を受けた市場はドル高株高。NYダウは20500ドルを越えてきました。
ドル高に押された貴金属は下落するかと思いましたが、トランプリスクへの警戒感もありほぼ同じ値位置をキープ。一方で為替は素直に円安に動いているので国内価格は一段高ということになります。
ドル高・株高・貴金属高と歪な構造になってきています。