スペイン破綻を想定した動き
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- 2012.08.20
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特に材料がない中、格下げ報道に端を発したスペイン懸念が強まりを見せ市場は強烈なリスク回避相場となっています。
昨日実施されたイタリア国債入札では10年国債利回りが危険水域6%越え。スペイン国債も6.74%まで上昇し、破綻領域とされる7%目前まで迫っています。ギリシャ並みの高利回りとなり、すでに破たんが織り込まれつつあります。
イタリア・スペインなど買い手が使いない国債がある一方で、比較的安全といわれる米・独・日の国債に資金は流入し、史上最低水準にまで金利は低下しています。
為替でもドル・円が買いこまれ、ドルINDEXは863まで急騰。円も79円割れを起こしています。円についてはそろそろ介入も意識されるところまで来ています。明日の円・元直接交換で何か変化は出るのでしょうか?
金・銀は悪状況の中でも安全資産としての側面から買いが入り上昇。プラチナは株価の急落に連れられ1400ドル割れと置いてけぼり。景気連動商品の弱さが出ています。
欧州情勢の悪化
株価の下落
商品相場の下落によるインフレ懸念の後退
ツイストオペの終了
景気減速懸念
米国が追加緩和に踏み切るだけの状況は出来上がりつつあります。今週末の米雇用統計がこのところの流れのまま弱い結果になれば、市場の期待はピークに達するでしょう。
中国も何らかの手を打ってきそうな気がしますが…。