スペイン救済効果は1日持たず
- UPDATE
- 2012.08.22
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スペイン銀行支援でアジア時間はリスク選好が高まりましたが、欧州時間から状況は一変。
10兆円という規模ではスペイン救済に不十分ではないかとの見方が強まり、併せてイタリアリスクも意識されたことから市場はリスク回避に急転換しています。スペイン支援での市場の落ち着きは1日持ちませんでしたね。
また、スペイン銀行救済について、今まではセットとなっていた緊縮策が免除されていることへの不公平感をギリシャが訴えています。ギリシャ再選挙の結果次第では即ユーロ離脱というシナリオも捨てきれず、市場の不安感は選挙が一段落するまで消えることはないでしょう。
リスク回避の流れを受け、ダウは142ドル97セントの大幅下落。貴金属はアジアタイムの上昇を吐き出したものの、何とか価格水準を維持しています。
安全資産して買われているという表現には違和感を覚えますが、行き場のない資金の選択肢にはなっています。
今週は欧州動向で一喜一憂するボラリティの大きな相場になりそうです。