相場天気予報MARKET FORECAST

スペインの銀行に対する最大10兆円支援の報道で週明けの市場はリスクオンモード。
市場は素直にスペイン支援を歓迎しています。
しかし、ギリシャならともかく財政規模の大きなスペインでは10兆円程度では焼け石に水になる可能性も高く、これからも継続的な支援が必要になるとの見方も強いです。また、スペインに続きイタリアの財政不安も意識され始めており、ユーロリスクの泥沼化が懸念されます。
まずは今週末のギリシャ再選挙が無事終わることを祈りましょう。


先週ついに金融緩和をした中国ですが、週末発表された経済指標は弱いものでした。市場への影響を考え、金融緩和発表を先回りさせたようですね。中国の景気減速感は強いものの、それでも目標値である8％の成長率は達成してくるでしょう。日米欧に比べ金利も未だ高く、追加緩和ができる余地が多く残されています。世界経済活性化のために更なる動きを期待したいところです。

貴金属は依然、他の商品と比べ高い水準を維持しています。金は既に1600ドルに回帰しており、出遅れていた銀・プラチナも回復傾向です。5月の低迷を底とし、切り替えしてきたかに見える相場ですが油断は大敵です。値動きは明らかに軽く、値が飛びやすい状況もあり、6月の価格レンジは1530ドル～1700ドルと広く考えています。ギリシャより20日のFOMCがより大きな影響を与えてきそうですね。個人的にはここで何も動きなしとは考えにくいと思っているのですが…。