ジャクソンホールは手掛かりなし
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- 2015.08.31
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世界同時株安が何とか一服し、市場の関心は再び米利上げへ。
週末のジャクソンホール・経済シンポジウムでのフィッシャーFRB副議長講演は、9月利上げに対しての言質を与えませんでした。
9月FOMCの見通しに触れることなく、金融政策の正常化を慎重に進める必要があると述べ、また、中国経済の動向と他国経済への影響をいつも以上に注視しているとし、世界情勢を見極める姿勢も示しています。別のインタビューで答えている通り、9月利上げを判断するのは時期尚早であり、今週末の米雇用統計も見極めたいということのようです。
世界同時株安からの市場の混乱を受け9月利上げ観測は後退し、今回のジャクソンホールでの9月見送りも期待される中、現時点で可能性を排除することはありませんでした。しかし、依然市場は9月見送りが優勢であり、9月利上げが実現した場合はビックサプライズとなります。市場の対話を重視しているイエレンFRB議長が前振りなしに仕掛けてくることはないと思いますが…。
株価の反発も一巡し、リスクオンの中で貴金属も上昇。安全資産としての魅力後退で売られていた金もこの日は反発しています。
今週は週末の米雇用統計を大トリにイベントウィーク。3日の中国抗日記念日も重要な節目となりそうです。