シルバーウィーク明けはリスクオフ
- UPDATE
- 2015.09.24
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シルバーウィーク明けの市場はリスクオフに振れています。
まず、先週末のFOMCでの利上げ見送りの影響として、市場の予想通り見送りとなったことへの安心感はありましたが、10月または12月に利上げされる可能性が高いという事で不透明感が継続。また、利上げ見送りの理由として世界・中国経済の不安定さを挙げたことで、世界経済への不安感が増すという逆効果もでました。
ただ、9月利上げとなっていれば世界的な大混乱は免れず、イエレンFRBとしてもギリギリの判断であったのでしょう。
そして難民問題で大揺れの欧州では、世界トップクラスの企業であるドイツ・VWグループの排ガス不正問題が発覚。米当局からの制裁金は2兆円にも達する可能性があるとの事で、VWの株価は急落。裾野が広い自動車産業なので、影響は欧州株だけでなく資源まで波及。
ディーゼル車離れへの警戒からプラチナは3.6%の急落。一方でガソリン触媒に使用されるパラジウムは急騰しています。
中国では、昨日発表された中国製造業PMIが事前予想を下回る結果となっています。
全体的に景気の良い話はなく、重苦しい不透明感はFOMC前と変わりません。ボラリティの高い神経質な相場環境が続きます。