シリアリスク
- UPDATE
- 2013.08.29
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拙速なシリア攻撃は回避され、調整を図りタイミングを探る展開。
軍事介入に否定的であるロシアで9月5・6日にG20が予定されており、このあたりがポイントとなりそうです。
シリアに対しての軍事介入はほぼ決定事項ですが、米国民の大半は反対しています。オバマ大統領自身も中東から徐々にフェードアウトしたいのが本音でしょう。しかし、化学兵器使用というレッドラインを越えたアサド政権に制裁を加えなければ、米国の中東における影響力は大きく後退することになります。ジレンマを抱えながらも進まざるを得ないのが現実です。攻撃後の混乱が懸念されます。
尚、米国で中古住宅販売制約指数が発表され、前月比-1.3%と予想以上の悪化となっていますが、市場の目はシリアに向いており、ほとんど材料視されていません。
市場のリスク回避の姿勢に変化はありませんが、近々のシリア攻撃が回避されたことで急騰していた金相場は一服し、ドルが上昇。徐々にシリア情勢も織り込まれ陳腐化していくのでしょうね。