グレートローテーション? 貴金属大幅下落
- UPDATE
- 2013.04.03
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相場が大きく動いてきました。
NY株式が史上最高値を更新した一方で、貴金属は大幅下落。
グレートローテーションという言葉が意識されるような展開となっています。
3連休明けの欧州ではキプロス財務相が辞任し、この日発表された欧州PMIが市場予想を下回る悪化。さらに失業率も12.0%と過去最悪を更新。
イカレコレの欧州情勢ですが、市場はキプロス問題が一服したことでさほど材料視せず。
市場が反応したのは欧州とは対照的に回復基調の米国の状況。昨日発表された2月製造業受注額が前月比3%と市場予想を上回る改善。この結果を受け、リスク選好が高まりました。
しかし、昨日の欧米の動きだけでは説明がつかないような貴金属の急落です。。
本日のアジア時間に入り、値頃感から買い戻されるかとも思いましたが続落。
金・プラチナ・銀が、それぞれサポートラインぎりぎりのところまで下落しています。
金は前回のサポートラインである1550ドルが意識されます。強固な防衛ラインですが、ここを抜ければ一気に急落する可能性も考えられます。プラチナは産出コストといわれる1550ドル。銀も8カ月ぶりに27ドルを割ってきています。
底を確認するまで買いも難しいですね。
本日はECB理事会。明日は日銀金融政策決定会合の結果も出ます。週末には米雇用統計もあり、ビックイベントが一巡するまでは何とも言えない状況です。