ギリシャ離脱懸念で1週間前に逆戻り
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- 2012.08.20
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ギリシャのユーロ離脱に備え、ユーロ圏各国が個別に対応策を用意する必要があるとの報道でギリシャリスクが再び強く意識されました。
今朝終了したEU非公式首脳会議ではギリシャが約束を守る限り、ユーロ圏に残留させるとの声明を発表。
結局はギリシャの今後はギリシャ国民で決められる手に入れました。これだけの負債と大きな迷惑を世界に与えながら、自国に選択の権利が残されているというのは、ある意味ギリシャの勝利なのかもしれません。しかし、残留・離脱どちらの道を選んでも、その先には大いなる困難が待ち構えています。民主義国家誕生の地であるギリシャの賢明なる選択を期待するしかありません。
ギリシャ離脱懸念の高まりを受けて市場は急激なリスク回避に動きました。時計の針が一週間前に戻ったようです。金も大きく下落し、先週つけた底値1530ドル台まで役30ドル急落しました。
その後時間外でオランド仏大統領が提唱するユーロ共同債についてモンティ伊首相と合意したとの報道で、金は一気に急落前の1560ドル台に値を戻しています。
まさに行って来い相場ですが、1550ドルを下回ったところの現物買い意欲は非常に強いことが確認されました。
為替では、一昨日の日本格下げにより80円手前まで円安が進んでいましたが、昨日行われた日銀金融政策決定会合では予想通りの現状維持が発表されたことで、再び79円台前半の円高水準に逆戻り。追加緩和も打ち止めと見切られており、欧米の金融政策次第ではさらなる円高もありえるかもしれませんね。