ギリシャ選挙終了もFOMCまで様子見
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- 2012.08.22
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ギリシャ再選挙は市場の期待通りNDとPASOKが過半数を確保。
緊縮派が勝利したことで市場には安堵感が広がっています。
ギリシャがユーロに留まることを選択したことは素直に喜ばしいことですが、ギリシャ国民にはこれからさらに締め付けが強まる茨の道が待ち構えています。ギリシャはどこまで耐え忍ぶことができるのでしょうか?
フランス大統領選来、緊縮だけでなく経済成長を促すことも必要であるとの流れも出てきており、先日のスペイン銀行への緊縮条件なしの援助も見てしましました。国民の声に押され、間違いなく緊縮緩和を求める動きが出てくるでしょう。メルケルドイツとどこまで折り合いをつけることができるでしょうか?未だ問題は山積しています。
ギリシャは一段落しましたが、本日G20、明日明後日とFOMCが開催されます。
本日のギリシャは混乱なく通過したことで、G20が混乱に備え用意していた資金は使用することなく終わるのでしょうか?
また、欧州情勢に対する過度のリスクが後退したことでFOMCでの追加緩和期待も後退しています。全くの追加緩和なしでは市場は失望するでしょう。現実的なのはツイストオペの延長ということですが、バーナンキFRB議長はどう動くのでしょう。
FOMCを見極めるまで様子見相場です。
貴金属はギリシャ再選挙の結果、リスクプレミアムが剥落した金・銀は下落。一方でリスク許容度の高まりから白金系は上昇しています。FOMCでの結果次第では急落も覚悟です。