ギリシャ選挙好感も効果は限定的
- UPDATE
- 2012.08.22
- GATEGORY
- OTHER
ギリシャ再選挙で緊縮派が過半数を獲得し、連立政権も合意に至ったとのことでギリシャ問題は一服し市場は落ち着くかと思われましたが、昨夜のスペイン10年債利回りは再び7.2%と急騰。イタリア10年債も6%越え。
市場の不安は依然高止まりしたままです。問題はすでにギリシャだけでなく次を想定した動きとなっています。
現在欧州危機に対応するためのG20が行われていますが、IMFの拡充がせいぜいでしょう。明日から行われるFOMCでもQE3は望むべくもない状況になっています。
ギリシャの再選挙の結果、追加緩和期待は遠くことになりましたが、貴金属はほぼ同じレンジで推移しています。長期的に見ればユーロへ不安は解消されておらず、安全資産としてある程度買われるのは当然です。しかし、短期的にはQE3の可能性が限りなく低くなっているにもかかわらず下げてこない相場に違和感を覚えます。思っている以上にFOMCに対する期待が未だ高いのでしょうか?もしそうであるなら反動が怖いですね。