ギリシャ懸念から貴金属下抜け
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- 2012.08.20
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ギリシャ選挙での与党大敗北にも関わらず、月曜日は様子見ムードも強く比較的穏やかだった市場ですが、一日置いてギリシャデフォルト・ユーロ脱退懸念が急速に高まり、不安は大きな波となり市場を襲いました。
BOX相場を続けていた金もリスク回避の波を受け大幅下落し、久々となる1600ドル割れ。プラチナも1500ドル割れ。銀も29ドル割れと節目となる数字を下抜けてきました。
ユーロが売られ、逃避先としてドル・円が買われている状況なので、国内貴金属は為替のサポートもなく大きなドル建て価格下落の波が直撃し大幅安です。
未だ底が見えない相場となりました。
しかし、一方ではBOX相場から底割れを起こしたことで、値動きの少なかった貴金属はこれから大きく動き出すのではないかとも思えます。もう少し下げてきれいにあく抜けができれば上昇局面に入った時の上値は軽くなるでしょう。
上げ材料として期待できるのは明日予定されているバーナンキFRB議長講演。前月のFOMC時より状況は明らかに悪化してきています。そろそろ市場の期待に応え、追加緩和に言及するしてもよいのではないでしょうか?