ギリシャ国民投票の混乱続く
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- 2015.07.07
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ギリシャ国民投票からの混乱が続く市場。
否決というニュースを受けアジア時間は大きく相場が動きましたが、欧米時間は比較的静かに推移。昨日もバルファキス財務相が辞任するなどニュースが飛び交いましたが、今夜のユーロ圏首脳会議を見極めたいという思惑が働いています。
今夜決着をつけるのか?それとも20日のECBへの償還まで引き延ばされるのか?
蓋を開けなければわからないギリシャ劇場は続きます。
一方、米国経済にとってギリシャの債務自体はさほど問題になるレベルではなく、基本的には騒動に我関せずの状況ですが、ギリシャが本当にデフォルトすることになればそこからの波及効果は未知の領域で無視できません。米利上げ時期にも影響がでてくるのでしょうか?
ギリシャリスクで金は上昇していますが、1170ドル付近に停滞し突き抜けることが出来ません。下抜けることなく現状の値位置を保っているだけ、「強い」という見方もあります。その他、原油をはじめとした商品市場はリスクオフから急落。貴金属でも商品的な側面が強いプラチナは一時1050ドル割れをみせる大幅下落。ディーゼル車の触媒が大きな用途であるプラチナにとって、欧州危機は深刻なダメージとなります。また、主要産出地である南アフリカの通貨安が売りに拍車をかける状態。長期的に見れば安いことに間違いありませんが、まだ底を打つ気配はありません。