ギリシャ国民投票と中国株安
- UPDATE
- 2015.07.06
- GATEGORY
- OTHER
緊縮策の是非を問うギリシャ国民投票の結果は反対多数。
事前予想では接戦ではあっても賛成が上回ると考えられていましたが、結果は反対派が予想外の大差で勝利。チプラス首相の思惑通りギリシャは反緊縮の道を歩むことになります。
チプラス首相は民意を盾に、改めて債権団との交渉に臨むとの事。そして債権団側は戸惑いながらも、7日にユーロ圏首脳会議を開き今後のギリシャ支援について協議します。
普通に考えれば通る話ではありませんが、欧州においては不条理も条理。金融モラル的には完全にアウトな状態ですが、最終的には政治的な判断が求められる事案です。
ギリシャ国民投票を受けて、今夜も大荒れとなりそうですね。
ギリシャ債務問題と米利上げに市場の関心の集まる中、過去3週間に30%ものパニック的な急落を見せている中国株式市場。中国発の信用不安が生まれかねない状況に、当局は先週利下げを発表しましたが歯止めはかからず、追加策として中国大手証券会社が4日に総額193億ドルの資金を株式投資に充てると発表。さらに上海総合株価指数が4500ポイントを回復するまでは保有株を売却にしない方針。中国当局も株価回復に本腰を入れているようです。
資源相場で中国の動向は大きな影響力を持ちます。今後の動きも要注意です。