ギリシャ合意は先送りも協議は進展
- UPDATE
- 2015.06.23
- GATEGORY
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ギリシャ債務問題を巡り、昨日行われたユーロ圏財務相会合は合意に至らず。
ただ、ギリシャ側が提出した新提案は好意的に受け取られており、これを基にして協議を進め、週内の合意を目指す方針。
結論はまたしても先送りされましたが、支援合意に向け協議は進展しているとの見方が強まり、過度な緊張状態は緩和し欧米株式は上昇しています。
ECBもギリシャ国内銀行に対しての緊急流動性支援を引き上げて取り付け騒ぎに対応するなど、混乱の拡大を防ぐ構え。この流れを見る限りギリシャ支援も最終的にはまとまる公算が高いでしょう。しかし、今回も根本的な解決ではなく、問題をいったん先送りするだけであり、いずれ近いうちに再燃必至です。
ギリシャリスクの後退に加え、米経済指標の改善で貴金属は大幅下落。
金は1200ドル付近から1184ドルまで急落。ギリシャリスクが高まる前の値位置まで引き戻されました。そして金以上に深刻なのが白金系。プラチナはストップロスを巻き込み1060ドルまで下落。明らかに行き過ぎのレベルですが、理屈だけで動かないのも白金相場。まだ底は見えません。