相場天気予報MARKET FORECAST

ギリシャリスク拡大。
ギリシャ第一党に続き、第二党も連立政権樹立を断念。これにより第3党に順番が回っていきますが、組閣をまとめるのはまず無理。6月に再選挙となる公算が高くなっています。
状況的には緊縮財政継続の与党と緊縮反対派の野党とはイーブン。再選挙の行方は非常に不透明です。
ギリシャの混乱を受け、EU・IMFからの融資が止まると6月にも資金が枯渇し、最悪デフォルトに至るのではないかとの懸念がありましたが、昨日EFSFが394億ユーロのギリシャ支援のうち52億ユーロは6月末までに支払うと表明。これで6月危機は回避できましたが、その後は選挙結果次第で考えるとのプレッシャーをギリシャに与えたことになります。
再選挙でのギリシャ国民の賢明な判断に期待しましょう。

貴金属は続落。
金は終値で1600ドル割れ。約4か月ぶりとなる水準も、まだあく抜けには至っていないような雰囲気です。
本日はバーナンキFRB議長講演が予定されています。毎度のことながらQE３発言が待望されていますが、このタイミングでの発言は難しいところ。もしあればサプライズ急騰相場、なければ失望から売りを誘う展開となるかもしれません。過度な期待は持たないほうが賢明です。