ギリシャリスク後退で貴金属は急落
- UPDATE
- 2015.02.18
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先ずはギリシャ債務問題。
表立った進展は未だありませんが、ギリシャが18日に融資合意の延長申請を提出するとの報道からデフォルトリスク後退で緊張緩和となっています。
ただし、ギリシャは延長要請に条件を付けたうえで、あくまで要請は救済措置に対するものではないと、救済とセットになっている緊縮策は拒否の構え。つまり、「そこまで言うなら今までどおり融資は受け取ってやってもいいが、ただし従来の借り入れ基準をもっと緩和することが条件である」と破産寸前の債務者が発言しているという異様な状況。
債務問題を巡り戦後賠償までも蒸し返されているドイツは怒り心頭。ギリシャの要求をすんなり受け入れるはずもありません。20日が期限とされているこの問題ですが、最後の最後までもつれるでしょう。
一応のギリシャリスク後退で安全資産として買われていた貴金属は急落。さらに中国が旧正月による連休前という事もあり、実需が弱まるとの見方も加わり貴金属の下げは加速。金は何とか1200ドル防衛には成功したものの、年明けから積み上げてきた上昇分をすべて吐き出してしまいました。
本日は日銀金融政策決定会合とFOMC議事録。相場は激しく動きそうです。