ギリシャリスク再燃
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- 2015.02.05
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昨日中国人民銀行が預金準備率0.5%引き下げを発表。
約2年9カ月ぶりとなる引き下げで、景気下支えにでました。
しかし、利下げではなく預金準備率の引き下げであったことと、旧正月前の追加緩和を織り込んでいたことから市場の反応は限定的。
市場の反応は別として、ついに中国も通貨安戦争に参戦したということは注目すべき事実。米国以外は明らかに追加緩和の流れです。
米国では雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が発表され、民間部門雇用者数が21万3000人増と市場予想22万5000人増に届かず。ちなみに金曜日の雇用統計市場予想は23万4000人増と控え目な数字。20万人を割り込むようだと大きな動きになります。
また、同日発表されたISM非製造業総合指数は56.7と予想の56.3を上回っています。
週末の米雇用統計を意識し様子見ムードの市場でしたが、相場を動かしたのはまたもギリシャ情勢。債務削減を求める前に債務スワップ提案をし、EU残留に前向きな姿勢を見せたギリシャでしたが、ECBはこれを一蹴。さらにギリシャ国債適格担保の適用除外を停止。ECBはギリシャ新政権に対し、債務削減について交渉の余地はなく、小賢しい動きには圧力を掛けるという強いスタンスを示しました。
これを受けギリシャリスク再燃といういつもの流れ。
ギリシャ危機後退で軟調だった貴金属は買い戻され、金は1270ドル台まで上昇。前日まで急騰を見せていた原油が反落したことで上値追いには難しい状況でした。