ギリシャリスクは混迷が続くも貴金属は一段安
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- 2015.02.12
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祝日明けの日本市場。
注目はギリシャ問題を巡り開催されたユーロ圏財務相会合は、ギリシャが現行の金融支援に代わる独自案を提示しましたが大きな前進はなし。本日のユーロ圏日首脳会議が開かれますが、大きな進展を望むのは難しい状況。16日にも改めて会合が持たれる予定で、そこで何かしらの解決を図りたいところです。
ただ、ギリシャは強固な姿勢を崩していないだけでなく、ドイツに今更の戦後賠償を迫り、中国・ロシアに半ば公然と秋波を送るなどやりたい放題。地政学的な問題はどうしようもありませんが、経済的には2009年危機とは違い、ギリシャが抜けても大きな問題が生じないようなシステムが構築されてきました。いつまでもギリシャの借得が許されるはずもなく、瀬戸際戦略のツケはいつか回ってくるでしょう。
ギリシャリスクとウクライナ停戦問題もあり、欧州情勢は決して落ち着いた状態ではありませんが、それよりも米利上げの前倒しが意識された市場となり貴金属は一段安。
金は1250ドル割れからのサポートラインとなっていた1230ドルも下回ったことで、210ドル台へ急落。プラチナは1200ドル割れ。
全体的にはリスク回避姿勢が強いと思われますが、安全資産として貴金属に資金が流入しませんでした。一方で、為替は一気に120円を突破。
米雇用統計から市場の流れが不安定になってきました。ボラリティも大きく、暫く落ち着かない相場となりそうです。