ギリシャリスクに市場は動揺
- UPDATE
- 2015.06.30
- GATEGORY
- OTHER
ギリシャデフォルトリスクに市場は動揺しています。
株価は世界的に大幅下落。日経平均596円の急落に始まり、週末利下げしたにも関わらず中国株も3.3%安。震源地の欧州はもとより、堅調な米国でもダウが今年最大の下げ幅となる350ドル安。影響は一巡しましたが、これですべてを織り込んだと言える状態ではなく、月末要因も加わり、まだまだ動きそうな気配が濃厚。
貴金属は安全資産として週明け早々から急騰しましたが、週末の米雇用統計への警戒感もあり上げ幅を削っています。この状況でも上げ幅が限定的という事は、ギリシャ問題がうまく着地すれば更なる下落の可能性が…。
さて、問題のギリシャですが、本日が期限のIMFへの返済は出来ない見通し。
IMFも猶予期間はないとしており、支払いが滞ることは必至の状況。ただ、これをもってデフォルトが成立するのかといえば、その定義は曖昧で意見の分かれるところ。IMFは公的機関であり、通常の貸し手と違うという事でデフォルト宣言が出ない可能性があるようです。また、ECBからのELAは継続されており、7月5日の国民投票まではデフォルト保留となりそうな雰囲気です。