キプロス問題は一旦様子見
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- 2013.03.19
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突然のキプロス預金課税の影響が心配されましたが、昨日は思ったほど大きな混乱もなく通過。全体的にリスク回避にはなり、安全資産としての金が買われています。
キプロス問題での市場の大きな反響に慌てた関係者が火消しに走りました。
混乱の広がりを防ぐため、大口預金者にはより大きな負担にする一方、小口預金者に対しては免除、もしくは税率をより引き下げて保護する方向で動いているとのこと。
キプロス議会の採択も本日行われることとなり、市場は一旦様子見ムードです。
通常なら混乱収拾の為に妥協案が取られるのでしょうが、欧州に関して楽観視は禁物。予想外の結果もあり得ます。
今回のキプロス預金課税は、ECBの反対にもかかわらずジョイブレ独財務相が強固に主張して決まったとのこと。キプロスの国内銀行の規模や特異性からこういった思い切った手段に踏み切ったのでしょうが、浅はかといわざるを得ません。本音は不満が溜まっているドイツ国内向けのパフォーマンスでしょう。
次から次へと際限のない支援要請にドイツ国民がウンザリとするのはわかりますが、ユーロ導入でドイツは大きな恩恵を受けています。ドイツの国力がそのまま反映されないユーロ安でドイツはどれだけ儲けたのでしょうか?仮にマルクを継続していれば日本以上の通貨高に悩まされていたかもしれません。事ここに至って、好いとこ取りのエスケープは許されません。
日本では明日(3/20)は祝日。
キプロス問題に加え、明日はFOMCもあります。
木曜日の市場の景色は一変している可能性があります。