相場天気予報MARKET FORECAST

キプロス問題の不透明化が嫌気され、市場はリスク回避。

ユーロ圏だけでなく、ロシアを含めた様々な解決策が模索されていますが、未だ着地点は見えません。緊張が高まる中、ECBはキプロスが支援条件である58億ユーロの拠出の為の法案をまとめることができなければ、キプロス向けの緊急流動性支援を25日で打ち切る構え。

本日キプロス議会が開催されますが、果たして結論を出すことができるのでしょうか？

最悪のケースとしてキプロスのEU離脱まで意識されており、早期の解決が望まれます。

キプロス問題に加え、昨日発表されたユーロ圏PMI・ドイツPMIがともに予想以上の悪化。欧州不安でNY株も下落しています。

貴金属では安全資産の金は続伸し、節目である1620ドルをターゲットにしています。出遅れていた銀もここにきて急伸。一方で景気連動商品である白金系は低迷。金との価格差も逆転し、その差が広がりつつあります。

また、為替も連日激しい変動を続けており、昨日は約1円の円高で、現在は94円後半。黒田日銀新体制発足にも関わらず市場のご祝儀はありませんでした。もはや口先では市場は反応しません。大胆な金融緩和の実行が期待されます。