ウクライナ緊迫で一段高
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- 2014.03.13
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市場の関心事は中国リスクとウクライナ情勢。
昨日は中国に目立った動きがない中で、ウクライナ情勢が一段と緊迫化。これにより安全資産として買われた貴金属は急騰。金は上値抵抗線であった1350ドルをあっさりとクリアし、1370ドル台に到達しました。
16日の住民投票を控え、クリミア議会が先手を打って独立宣言を採択。着々とロシア併合に向けて進むクリミアに欧米が当然待ったを掛けます。
オバマ大統領はウクライナ暫定政権のヤツェニュク首相と会談し、クリミアの住民投票を認めない方針を強調。経済制裁などの警告内容を強めています。
ロシアは住民投票による混乱に備え、クリミアに部隊を派遣したとの報告も出ており、軍事衝突に可能性を否定できない状況に緊張が高まっています。
貴金属はウクライナ情勢が落ち着けば、安全プレミアム剥落で下落するものとみられますが、危機回避までに直近高値を引き上げておくという事は今後の相場に大きな意味を持つでしょう。