ウクライナ 開戦前夜?
- UPDATE
- 2014.03.04
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ウクライナ情勢は緊張が続きます。
ロシアがウクライナに対し、本日正午までに降伏するよう最後通告。その後、ロシア側はこの報道を否定するなど情報も交錯しています。実際は既にクリミア半島はロシアが掌握しており、ウクライナ軍からの投降も相次いでいるようです。
ロシアの実力行使に対し、欧米側も非難を強めていますが、出てくる話としては経済制裁やG8からのロシアの締め出しなど、あくまで軍事行動を避けた経済的な部分を前面に押し出しています。
勿論、ロシアと欧米の軍事衝突など望みませんが、改めてオバマ大統領の弱腰外交が明らかになっています。オバマが大統領である限り、米国は世界の警察であるという認識は忘れた方が良さそうです。
ここまで優勢にみえるロシアですが、国内では株価・債券・ルーブルがトリプル安となり、ロシア中銀が緊急利上げを行うなど台所は火の車。主力である天然ガスの輸出先は欧州であり、暫くまともに商売できそうもありません。
現実的には軍事衝突は考えにくいところではあり、落としどころを巡り水面下で交渉が続いているのでしょう。
ウクライナ情勢の緊迫化を受け、世界的な市場もリスク回避。株式市場は下落していますが、商品市場は急騰。有事の金も当然のごとく上昇し、1350ドル台に乗せました。緊張の高まりと共に相場は急騰していますが、今後情勢が落ち着いた時は勿論の事、実際に事が起こっても材料出尽くしとなって相場は崩れる可能性は高いと思われます。欲をかきすぎるのは禁物ですね。