イラン同調のサプライズ
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- 2016.02.18
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4カ国(サウジアラビア、ロシア、カタール、ベネズエラ)間で合意に至っていた原油産出量据え置きに、イランが支持を表明。
サウジと断交状態にあるイランが同調するとはサプライズです。また、国際関係だけではなく、イランは他国と違い、禁輸が解けたばかりでこれから増産にはいる段階であったために、産出量維持は飲める訳のない条件だったはず。おそらく裏で何らかの取引があったのでしょうね。
あくまで減産ではなく、これ以上の増産をやめるだけで、既にキャパ一杯の産出体制を維持するという根本的な供給過剰は続きます。しかし、アウトローであるイランが譲歩し、産油国が協調性を取り戻そうと努力していることに意味があるのかもしれません。
市場は問題点を認識しながらもサプライズが勝り、原油価格は反発し、株も続伸。
貴金属はリスクオンの流れで下落かと思われましたが、ドル安もあり上昇。FOMC議事録がハト派だったこともフォロー要因です。
金はしっかりと1200ドル台での値固め中。静かに反騰の時を待っているように見えますね。