イベント盛り沢山
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- 2013.03.04
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今週もイベントが盛り沢山。
先程次期日銀総裁である黒田氏の所信表明がありましたが、6・7日に日銀金融政策決定会合が開かれます。去っていく人より新しい人の方が当然注目を集めます。新体制に替わる4月の会合ほどの注目はありませんが、今回が白川総裁にとっては最後の会合です。何か置き土産はあるのでしょうか?
そしてイタリア選挙でにわかに雲行きが怪しくなっている欧州では7日にECB理事会。利下げが意識されている中、ドラギECB総裁の発言にも注意が必要です。
今週の大トリは恒例の米雇用統計。先日の議会証言でバーナンキFRB議長は、量的緩和の早期解除を打ち消す様な発言をしましたが、雇用統計が大幅な改善を見せれば出口戦略を意識せざるを得なくなります。単純に、改善すれば貴金属は続落。悪化すれば貴金属は上昇という事になりそうです。
市場ではNYダウは史上最高値を更新する勢いを見せており、高値を取るまでは止まらなそうな状況。ハイパフォーマンスをみせる株に、安全資産である貴金属から資金が移動しています。そして、商品市場を牽引してきた原油が、シェールガスのあおりを受けて停滞中。インフレ不安が後退しています。依然底抜けの危険性をはらみながらの貴金属市場ですが、アクは抜けてきました。
何事も始める時よりやめる時の方が難しいもの。出口戦略に移ってもばらまかれた紙幣の回収は容易ではなく、マネタリーベースでみれば、まだまだ貴金属価格は抑圧されています。トレンドは変化してきましたが、まだ貴金属に弱気になるのは早計です。