イベントウィークを通過
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- 2014.06.09
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米5月雇用統計は非農業部門雇用者数21.7万人増で、市場予想21万人8000人増とほぼ一致。失業率は前月と同じ6.3%。
珍しく予想通りの結果となりました。節目とされる非農業部門雇用者数20万人増をクリアし、着実な米景気の改善を印象付けて市場も歓迎ムード。リスクオンでダウ・S&Pは一段高となり最高値更新。
ただ、懸念材料として労働参加率は62.8%と過去最低水準のままであり、賃金の伸びも2%程度と低調。出口戦略を加速させるほどの数字ではなく、当初のスケジュール通り事は進んでいくでしょう。
堅調な米雇用統計とマイナス金利に踏み出したユーロという先週の大きな動きを受け、6月17・18日に予定されているFOMCがどう出るのかが今後の注目点となります。
イベントウィークを追加し、貴金属はやや回復傾向。それでも金は1240ドルという底値探りから1250ドル台まで上げただけであり、依然として危険水域であることに違いありません。1300ドルに回帰するためにはもう1段ロケットが必要です。