イタリア総選挙のネガティブサプライズ
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- 2013.02.26
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イタリア総選挙で市場は大きく動いています。
現状の緊縮路線継続の中道左派に対し、緊縮緩和を掲げるベルルスコーニ前首相率いる中道右派。事前予想では中道左派が勝利するとの楽観的な見方が支配していました。しかし、蓋を開けてみると大接戦。下院で中道左派が過半数確保も、上院は過半数割れ。この結果を受け連立工作に入りますが、最悪再選挙もあり得る状況。事前予想との大きなギャップで市場は混乱。
いつかどこかで見た光景。ギリシャの教訓は生かされません。南欧に端を発する欧州リスクは今後も要注意です。
ユーロは大きく売られ、リスク回避として買われた円が急騰。前日の94円台から約3円の大変動となり一時91円割れ。非常にボラリティの高い為替相場となっています。
サプライズ感からの大変動であり、継続性はないものと思われます。大きな円安トレンドに変化はなく、早い段階でもとの水準まで戻ると考えているのですが…。
貴金属も安全資産として意識され、安値からの戻りを速めています。金は1600ドル復帰間近。
今週も荒れそうです。