イエレンFRB議長議会証言後もリスクオン
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- 2016.06.22
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23日の投票日を前に、英EU離脱懸念は徐々に後退。
残留派議員殺害事件から流れは完全に変わってきました。
そして、この状況下でのイエレンFRB議長の議会証言。米雇用情勢や英EU離脱国民投票を懸念材料として上げたうえで、改めて追加利上げには慎重な姿勢を示しました。
前回のFOMCから間がなく、基本的なスタンスに変更はなしという事。ただ、景気見通しについてはやや楽観的な言い回しがあったことは注目すべき点。次回利上げ時期については9月もしくは12月というのが市場のコンセンサスですが、英国が残留し、米雇用統計も大幅に上振れした場合は7月利上げの可能性もわずかながら残されています。なかなか不透明感は晴れません。
市場の動きとしては、英EU離脱懸念が後退し、イエレンFRB議長議会証言での利上げ慎重姿勢+景気見通し改善ということでリスクオン。NYダウは続伸となっています。
一方で貴金属は、ドル高や株などのリスク資産への資金移動で下落。金は英国民投票を前にして1260ドル台まで落ち込んでいます。
為替についてはドル高円安に振れましたが、それでも105円まで戻せません。今回の円高はなかなかに根が深そうです。